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今年は父の七回忌。 随分と放縦で、自由奔放に生きた人でした。 父がある時、二階の我が部屋に血相を変えて飛び込んできて、「おい!子孫のために美田を残さずだっ!」と一言叫んだと思ったら、きびすを返しそのまま消え去っていきました。 あ然(・0・)。 たまに、このように言葉のつぶてを投げつけて、そのままトンズラすることのある親父だったので、「・・ああ、また何かあったな」と思い、溜め息をついたのでした。 父が死んで、すぐに相続放棄の手続きをとりましたので、息子から見ると確かに「美田を残さず」だったのですが、言葉の《引用》としては誤っています。 西郷隆盛の漢詩では「兒孫のために美田を買わず」とあり、先見の明を持って行動することを勧めています(美田を買う財産があったら、児孫の教育費に回すべしとの解釈があります)。 ところが、「美田を残さず」では、贅を尽くし使い切って死んでいく事を暗示しています。 (所詮私も親父の子、君子ぶる言い方は似合わないですが・・(^_^;) 《詩詞世界》「西郷南洲『偶成』・日本漢詩選」【引用】 幾たびか 辛酸を 歴(へ)て 志 始めて 堅く,
丈夫(ぢゃうふ)は 玉碎するも 甎全(せんぜん)を 恥づ。 一家の遺事 人 知るや 否や, 兒孫の 爲に 美田を 買はず。 |
親父の遺言「子孫のために美田を残さず!」
「兒孫のために美田を買わず」でしょう(^_^;

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